専門的な知識や奏法は多くの著書(フィリップ・ファーカス氏、フロイディス・リー・ヴェクレ女史などが書いた本)を見ていただいたくとして、その他出版されている様々な教本、プロ奏者によるレッスン等で理論は習得できると思います。アマチュアの私が考えるハイトーンの出し方とは?
@プロ奏者に習う
特に説明の必要はありませんね、近道になるかもしれません。やはりそれで生計を立てるプロフェッショナルな方たちはすごいですよ。しらぶるーー。ただし、習ったからといって明日や明後日には出る保証はありません。
A中低音の響き、五線譜の第五線付近の音を継続演奏する耐久力
ロングトーンの音階練習等でよく使う中低音域を豊かな響きでしっかりとした良い音を出せますか?まずはそれが絶対条件だと思います。それが出来ずにハイトーンばかりに固執するのは大きな間違い!!。更に!!、チャイコフスキー交響曲第4番第4楽章などでは連続的にBやHやCが並んでいるパッセージが多くあります。良い音色で余裕を持って吹ききれるか?BやCはたいていの人がしっかりと鳴らせる程度の音域ですが、連続的に出てくると唇やその周辺の筋肉へのダメージはかなりのものです。最後の方はへろへろではないでしょうか?私の考えるところの壁の1つである、特にハイD以上の美しいハイトーンを出すためには、BやC程度の音域で筋肉の耐久力や息の入れ方を鍛錬し、強靱な筋肉とアンブシュアを形成する必要があると考えます。ハイトーンが単発で一瞬だけ出ても、曲中で練習できなければ意味ないですよね。BやCが継続的に良い響きで楽に鳴ってくれば自ずとハイFへの道が開けると思ってます。従って、焦って急な階段を上ろうとせずに、じっくり地盤を固めることが大事です。自分の楽に出せる音の限界点を知り、一歩一歩進めばいずれ結果が出ます。多少音質が汚くても割れても良いので息をタップリ吸って、はっきりとした発音でハイトーンに必要な要素を徐々につかんでいければと思います。
B日々の練習でのハイトーンの導入
日々の練習の中で必ずハイトーンの練習を取り入れる。人間は弱いもので知らず知らずの間に自分の楽な方向へ無意識のうちに逃げがちで、できないことは、やらなくなる傾向にあります。楽曲でも美味しいお手頃な部分ばかり練習し、難しい刻みや曲の本質を見落としがちでは??基礎練習でも同様です。基礎練習という名の、ただの音並べになっていないでしょうか??面倒くさい、苦しいという理由で自分の楽な練習に片寄ってませんか??ハイトーンも自分の限界の音は毎回出しておく必要があります。調子がいつも同様で、長期ブランクの後や体調不良の時以外は、可能ならば少し無理してでも限界以上の音も積極的に吹いていく練習をする。ただの音階で良いと思います。丁寧にゆっくりと上昇しそして下降してくる。手始めはこれで充分です。少し慣れてきたら、分散和音(ドミソミド、シレファレシ・・・など)や教本に掲載されているような音階、また色んな楽曲の楽譜をさらってみるのも良いと思います。
(私事ですが、最近は現状に甘んじず、ハイF以上も自分の音域とする練習も含め、タイタニックファンタジーというホルン12重奏のハイGやハイFisの出てくるパッセージも積極的に練習して、練習の度に1回は出すようにしています。たくさん吹いてバテた後ですと、もちろんハイGは出ませんが・・)
Cイメージする、そして表現する
抽象的でわかりにくですが、どんな音を出す時でもホールの一番奥に向かって吹けとか、遠くに音をとばす!!ということをプロ奏者をはじめとして皆さんおっしゃいます。マーラーのシンフォニーに突然出てくるハイFとかは「背筋を伸ばして眉毛をつり上げ気味で、若干ベルアップ気味で」をイメージする管理人です。外すのなんて怖くありませんよ。強い決断力を持ってズバンっと!!息を入れてください。音が当たれば何か見えてきます。pくらいの弱さでも吹ける要領が分かるかもしれません。躊躇すると絶対外します。何をしたいか分からない中途半端な息の入れ方じゃいけません。
D道具も多少は考慮しよう
道具によって音程や響き、出しやすさはありますが、ハイトーンが得意な奏者はどんな道具でもハイFを出すことができるし、つまりハイトーンの苦手な人がデスカントホルンやアルトトロンボーン、ピッコロトランペットを使っても高い音が必ずしも出るわけではない!!ということ。ただし明らかに上が鳴らしにくい楽器はありますし、マウスピースのリム径、ボアサイズ、カップ形状によって多少の差(特に長時間演奏の時の当たりやすさ、コントロール性など)はあると考えてます。
最後に・・・
努力、最終的にはこれに尽きる。自分でやる以外に誰も助けてはくれない。こだわりというか執念というか、色々試せばいいと思います。ハイエフロングトーンに3オクターブ音階練習。「絶対出してやる!!」、野望、願望何でも良いのです。最後に中学生、高校生ですとまだ体の作りや臓器が未発達な場合があり、余り体に負担をかける練習は百害あって一利なしです。楽器の構え方も含めて教本を熟読し、機会があれば1度でも良いのでプロ奏者にレッスンしていただくことをお勧めします。
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