■ハイトーンとの戦い(演奏会前の所感)
そもそも交響曲第2番の第2楽章にはなぜHi-Eが出てくるのだろう?交響曲第1番にはハイトーンはみじんも感じられなかったのだが。きっとテレマンやハイドンの曲を聴いて、なーんだ、ホルンもやればできるじゃん!!なんて言ってったかは知りませんが・・・・(3/8拍子 ♪=90程度で2小節中に8分2連と8分3連の組み合わせの中に1つおきに潜んでいる)ナチュラルホルンでもできるようにとin H とin Aの倍音で書かれているためリップスラーが要求されるが、私は指使いを変えて確実な方向で行く予定ですが、今回のハイトーンは怖い。どうもうまくいかない。そこでやはり欲しくなるのがハイF管の付いたデスカントホルン、まあ言ってみれば管が短いのでハイトーンが当たりやすい楽器なのですが、音色がやはり管の短い分みみっちい音なんです。ピッコロトランペットのような感じです。ただ音色よりもそれ以外の確実性などに結果を求めるならそれも良しなど、色々考えてました。かつてシューマンの交響曲第3番「ライン」の第2楽章のHr 1st の時はそれほどハイトーンに対する恐怖はなく、ダブルホルンで充分、難なくこなせたと自分では思う。今回もハイF管は必要ないなあと思ってましたがあるDVDでフランクフルト放送交響楽団、ライプツィヒ・ケヴァントハウス管弦楽団の前者で1番奏者は確かにハイDesとハイEのところで親指が動いた(楽器がデスカントだったためハイF管を使用した証拠)。後者ではセミダブルデスカントを使用していらっしゃったと思いますが・・・あープロでも使っているのに・・とか全然練習でもうまくいかない歯がゆさでデスカントホルンを買う方向で突き進んでましたが、先日パイパーズの5月号の藤田乙比古氏の連載コラムで何か目覚めた気がした。その中の一説に「ディスカントホルンの難しさは、やはり音色に・・・」とあった。確かに以前吹いた時の記憶で音は薄っぺらくて、飛躍的にハイトーンの当たる確率が上がるわけでもなかったがハイトーンへの跳躍がやりやすくなったなあ、と思い出した。うーんやはり音色は捨てられないなあ、本番外して周りの奏者や観客指揮者から残念な目で見られても仕方がないが、最大限の努力は惜しまずやろう、勿論ダブルホルンで。色々心の中で葛藤はあったがマウスピースにしてもまだ改善の余地はあるし、基礎練習を更に積めば何とかなる範囲まで来ているので乞うご期待ということで。 ■その時の練習方法と対策など 魔物の潜む箇所 ・第1楽章の最後の方、352小節目のd2 ここはin Dの分散和音の並びでラーラ、ド#ード#、ミーミ、ラーラ(d2)、ミーミ・・・(運指:B♭管使用で12,23,2,12,2・・・)という上昇、下降系 特に外す要素はありませんが、ミとラの音の距離感、d2の口の形をしっかり体で覚え、ソルフェージュする ・第2楽章89−93小節目 ファ#ファ# ファ#シ レ#ファ# シレ# ファ# ファ#ファ# ファ#シファ# レ#ファ#レ#・・・・ (運指:B♭管 12,12,12,2,1,2,2(F管) 12,12,12,12,2,12,1,12,1・・・)全てB♭管の2番の運指のみでできますが、危険回避のためにファ#(H)を1、2番でとりました。とにかく練習は音の幅と口の形を何回も何回も反復練習するしか有りません。意外と問題なのがシ(E)が当たってそこで安心してしまうと次の音からポロポロ行ってしまうので注意。シ(A)の次のレ#(Cis)への下降は要注意、外さない事はもちろん音程が高く浮いてしまう事が多かったのでしっかりソルフェージュ。 |