TOPホルン

左の写真を見てください。電気製品によくありがちな断線です。チューナーのマイクにも当然そういう弱点があります。やはり弱い部分はのはコンセントやコネクタ類の配線が急に細くなる部分です。折れ曲がりやすく、断線しやすいです。左の写真のようにむき出しになっていれば、断線とすぐに分かるのですが、配線の保護被膜に包まれている状態では正直、ハサミで切って中を見てみないと断線と特定できません。今回はラッキーなケースです。

下の写真は(壊れたものとは違いますが)パソコンのACアダプターのものです。5年以上使ってるノートPCのアダプタが長年の外部からの力の負担により、1ヶ月前根本が折れ曲がり断線。通電せず使い物にならなくなりました。が、これも買うと5−6千円じゃあ済まないので直しました。そもそもこのタイプの配線は1本でコンパクトで良いですが、あまりにも壊れる事が多すぎると思われます。2芯線にしてくれりゃあいいのに。まあ色々事情がありますからそういうわけにはいかないでしょうが。


さあ修理を始めましょう!! と、その前に

(*注:)修理作業には危険が伴う場合があります。以下に紹介する修理方法のいかなる工程であっても自己責任のもとで作業して頂きますようお願い申し上げます。万が一、ケガや事故が起きても当方では一切責任を負いませんのでご了承下さい。また修理後の事故トラブルについても同様です。自信のない方はマイク単体で1700円弱ですので購入して頂いた方が良いかと思います。やりたい方だけ自己責任のもとで作業して下さい。

用意するもの:ハサミ、カッターなどの刃物類、絶縁テープ(ビニールテープ)(カッターは小さく切れ味が悪い方が良い)

あれば、ハンダごて、ハンダ(配線用)


@断線した極の線を露出させる

 写真を見て頂くと分かりますが、白い被膜に覆われた線が1本。そしてその周りを取り囲むように線があるのがお分かり頂けるかと思います。実はこれは白い方がマイナス。周りを覆っているのがプラスです(多分)。今回根本部分の断線でしたので、コネクタの根本のイモムシみたいになってる部分をきれいに切り落として断線した極の線を露出させなければなりません。ちなみに切り離したイモムシの部分は残しておいて下さい、あとで補強に使います。

上の写真のように1個づつ節で切っていってもいいですし、下の写真のように一気に行っても良いと思いますが、間違っても内部の配線は切断してしまわない事と、一気に切って被膜部分を引っ張ると切断が更に進む可能性がありますので、この作業は慎重に行って下さい。


A両側の断線した部分を露出させ、結線する

 イモムシ(みたいな部分)を今回は5つ分切り離しまして断線部の反対側も約1.5cmほど露出させ、それぞれを下の写真のようにねじって結びます。

この時点で、絶縁テープを露出・結線ぶぶんに巻いて2本の線を更に束ねて終了!!でも良いかと思います。ただし、見て頂くと分かりますが、白い芯線の方が長く、束ねると白線部分が盛り上がりごわごわし、見た目も悪くなる、そして手でねじって結線しただけでは振動などでいつかは抜けてしまう可能性があります。従って、私は工程B以降の作業も行っています。ただしこの時点でチューナーにマイクを付けて動作確認しましたが、バッチリ動きました。


Bハンダ付け、絶縁テープを巻く

 左写真のようにハンダ付けを行います。あんまり肉を盛りすぎるとごわごわになりますので注意して下さい。あとくれぐれもやけどには注意して下さい、自分で根性焼きするほど悲しい事はありません。その後下の写真のように絶縁テープ(ビニールテープ)。


C長さをそろえるために片側もハンダ付けする。

  わざわざ健康な方の線を切る事もないのですが、長さをそろえておかないと常に根本に負担がかかりますので。ここで注意する事は、白い被膜をむく時に断線に注意する事と、根本まで全てむいてしまわない事です、絶縁テープで覆われていない端っこの部分同士が触れる可能性もないとは言えません。。当然通電状態でプラスマイナスの線が触れるとスパークして、焼き切れてしまいます。


完成です(^o^)

絶縁したプラスマイナスの線の両側から切り落としたイモムシみたいなのを適当にかぶせ、線と一緒に絶縁テープを巻きます。これは断線再発防止と根本部分の折れ曲がりに対しての補強のためです。少しごつくなってしまいましたがまだまだ現役で使えると思います。


D動作確認

とりあえず音の出るもの、携帯電話で動作確認、意外と携帯ってピッチ悪いなあと思いながら(まあ442だから当然)バッチリ動作確認できました。