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●ある日の出来事・・・

  「トーストにバタージャムどっち付ける?」と聞かれその時の気分は甘ーーいイチゴジャムを体が欲してたので「ジャム」と答え、「じゃあ、俺はバターたっぷり塗るわー」と。私は気にせずむしゃむしゃトーストをほおばった。???よく考えたらバターって言ったが、パンに塗りたくっているものの容器には「マーガリン」と書いてある。おーい、もしもし、「バターとマーガリンの違いって分かってますかー」と心の中でつぶやきながらその場面は終了。

 あとで「バターとマーガリンの違いって分かる?」と聞いてみると「えっ、バターはパンに塗るやつで、マーガリンは・・・・・なんだろう?ちょっとしょっぱいバター」 私「・・・・」

●JAS規格

バター:「牛乳から分離したクリームの乳脂肪分を攪拌し塊状に集合させて作ったもの」そして乳脂肪以外の脂肪分(植物性油脂など)を含まないもの

マーガリン:では食用油脂(乳脂肪を含まないもの、又は乳脂肪を主原料としないものに限る)に水等を加えて乳化した後、急冷急冷練り合わせをし、又は急冷練り合わせしないで作られた可塑性のもの又は流動状のものであって油脂含有率が80%以上のもの        参考文献:日本農林規格より


●分かりやすく解説

バター:牛乳の脂肪分を冷やしながらシェイクすると脂肪の球同士がぶつかり合い、球の表面の膜が破れる。そうすると球同士がくっついていき、それがある程度の大きさの塊になったもの(ボールがいっぱい入った容器を振っているところを想像して下さい、ボールが脂肪の球です)

マーガリン:油と塩水とスキムミルクを混ぜて、それをシェイクシェイク(専門用語でホモジナイズ、業界ではほも、ほも、と呼ばれている)。それからいろんな化学反応*(水素添加)などをさせ、冷やして固体にして「ねりねり」したもの

      *この化学反応がないと固まらず、だらだらの液体になっちまうのさ!!      

◎大きな違いはバターは牛乳からできている純粋な自然食品ですな。また塊になってから塩などの味を付ける。マーガリンは菜種油とか大豆油、コーン油などからできている工業製品で、味は塊になる前に付けられている。

●歴史

バター:紀元前2000年頃にはあったみたいだ。日本でも1300年前くらいには伝わっていたみたいだ。昔は薬や化粧品として用いられていた貴重なものだった。

マーガリン:今から130年くらい前のプロイセン対フランスの戦争中にバターが非常に不足した。そこで当時のフランスの国王ナポレオン三世がバターに変わる製品を公募し、フランスの科学者メージェ・ムーリェが応募し1869年に完成した。マーガリンという言葉はマーガリンの脂肪分が真珠のように光沢のある光があった事から、ギリシャ語の「Margarite:マーガライト」に由来すると言われる。日本では「人造バター」と呼ばれてた。うーん人造人間キカイダーみたいだ・・・

●どっちが良いのか??

 カロリーはマーガリンの方若干高く、しかも人工的に作られたもので添加物が結構含まれてますが、値段もお手頃で家計には優しい。しかも植物性脂肪100%というものもあり動物性脂肪を控えてる人にはいいかも。バターは牛乳から作られており添加物はほぼ塩だけで風味や味、口溶けどれをとってもマーガリンより優れている。

特にステーキをバターで焼くとうまい!!牛さんの肉は牛さんの油で焼くのが相性も抜群で風味も合う!! こんなかんじかな・・・・